消しゴムのかすは小さいけれど
湖西市立新居小学校 5年 勝亦 蒼

 今、わたしの周りで気になることは、学校の色々な場所で色々なゴミが落ちていることです。例えば、給食で食べた時に落としたウインナーやコーン。それに、書写の後、本当は墨がついた半紙は、家に持ち帰るルールになっているのに、床に捨ててありました。この前は、風で色々なプリントが落ちていたのに、誰も拾いませんでした。
 以前からわたしは、自分の周りにゴミが落ちているのがいやなので、いつも拾って捨てていました。他の人たちは、どうしてすぐに拾わないのか、わたしは気になっていましたが、聞けませんでした。「きっと、めんどうくさいから拾わないのかな。」と思っていました。しかし、拾わないだけでなく、自分の近くにあるゴミを他の人の席の下にけとばしているのをよく見かけるようになりました。周りを見てみると、消しゴムのかすも、全部机の下に平気ではらっています。自分が悪いことをしているとは思っていないようでした。以前は、わたしも消しゴムのかすを何も考えないではらって下に落としていましたが、クラス全員が同じことをしていたらどうなるでしょうか。わたしは少し考えてみました。わたしの小学校の全員が全部のじゅ業で消しゴムを使ったら、一年間ではたくさんの量になります。一人が一回に出す消しゴムのかすは少しだけど、みんなが同じように床に落としていたら床がきたなくなるのも当たり前です。わたしは、少しはっとしました。少しなら捨てても大丈夫という考えは、まちがっていると気づきました。みんなも知らないのだと思います。わたしは勇気を出してクラスメイトに聞いてみました。そうしたら、
「だれかが、拾ってくれるから、今、自分がやらなくてもいいんじゃない。」
と言いました。今までの自分も、大体はそんなふうに言っていました。でも、この作文を書きながら、どうしたらいいのか初めて考えました。
 わたしもそうですが、よい事だと分かっていても一人だとなかなかできません。ゴミ拾いも友達やクラスメイトや係などのチームを作り、みんなに「ゴミを拾ってください。」とよびかけるのはどうでしょうか。わたしは、「ゴミ拾いマスター」というチーム名がいいと思います。合い言葉は「あなたがゴミ箱に捨てなかったゴミが世界をよごす」です。一人の力は小さいですが、みんなで力を合わせてよびかけることはできます。給食の後など先生が
「時間がある人は、ゴミを十こ拾いましょう。」と、時々声をかけてくれます。でもわたしは教室の中だけでなく、学校中の色々な場所でやった方がいいと思います。たくさんのゴミが、色々な場所に落ちているからです。初めは、自分の教室をきれいにすることを目標にして、だんだんできるはんいを広げていけば楽しくなると思います。わたしは、学校で一番きたない自分の教室がきれいになったら気持ちよく勉強したいです。きっとクラスのみんなも教室がきれいになったらうれしくなると思います。そして、きれいにすることの大切さが少しずつ、広まっていくと思います。
 消しゴムのかすは小さいけれど、世界中の人たちが同じように何も考えないではらっていたら、大変なことになってしまいます。今世界は、色々なゴミ問題が起きています。こういう小さなことを意識することで、世の中はよくなっていくのだと思います。初めから大きいことは、わたしにはできませんが、みんなに
「ゴミを捨てないで。」
「いっしょに拾いましょう。」
と言い続けることが大事だと強く思います。

小さな消しゴムのかすも、みんなが落としたらどうなるか。身近な問題を自分事としてとらえ、考えているところが素晴らしいです。蒼さんがみんなと協力してゴミを拾うように呼び掛けることで、教室がきれいになっていくと思います。ぜひこれからも続けていってくださいね。