文化のちがい
吉田町立中央小学校 5年 川本 梨央

 私はこの夏、一週間オーストラリアに行きました。行く前は、とても楽しみだけど、きんちょうもしていました。
 オーストラリアでは、オーストラリアの小学校に行ったり、英語で買い物をしたりと、いろいろなことをしてとても楽しく過ごしました。向こうの人と話す時に、言っていることはわかるけれど、返し方が分からなくて困ることもありましたが、友達もできてうれしかったです。
 楽しかったこともたくさんあったけれどもおどろくこともたくさんありました。まず、家の中でくつをはいてすごしていることです。さらに、外を歩いている人がくつをはかないではだしで歩いていることもありました。日本では、家に入る時は、必ずくつをぬぎますし、外ではだしの人はいません。他にも、生まれてからすぐにピアスをしている子もいました。日本で子どものうちにピアスを開けている子はほとんどいないので、とてもおどろきました。
 小学校も、日本とちがうところがたくさんありました。登校は、自転車を使っている子がいたり、席が毎日自由に決められたりしていました。特におどろいたことは、昼休みに映画を見たことです。日本では、学校で映画を見ることがほとんどないです。さらに、給食の時間は、おべん当を食べていて、それ以外の時間でも食べ物を食べていいのです。登校中にりんごを丸かじりしている子がいて本当におどろきました。さらに、宿題がないのにもおどろき、いいなと思いました。
 今まで日本だけで生活をしていて、日本の生活が当たり前だと思っていました。けれども、同じ小学校でもしていることがちがうのにおどろき、うらやましく思いました。
 なぜ、こんなにもちがうのかと不思議に思いました。私は、文化のちがいがあるからかなと考えました。オーストラリアの文化は、日本よりも自由が多くて、楽しいことが多いのかなと思います。くつをはきたい時にはいたり、ごはんを昼食時以外の好きな時に食べたり、したいことをそのままやる人が多い国だなと思います。日本は真面目できまりが多い国だと思います。学校には、たくさんのきまりがあります。食べ物は給食だけ、ろうかは走らない、宿題があるなど、守るべきことがたくさんあります。
 オーストラリアは自由で遊びがたくさんでいいなと思いました。けれども、思い出したことがあります。それは、学習のことです。オーストラリアは、自由で宿題もなく楽しそうだけれども、少し遊びすぎていて、かけ算やわり算を困っている子が多かったように感じました。逆に日本は宿題があって大変だけれども、かけ算やわり算はしっかりできます。どちらの国にもいいところがあるなと思いました。
 その他の国にも、ちがいを感じたことがあります。それは、ブラジルの転校生を見ていて思いました。日本の子とは、少しちがっていて自由だなと思うところがあります。どこにでも絵を描くところや寝ようとするところがあることです。他にも中国では、うさぎを食べると聞いたことがあります。
 国によってあるものや生活環境がちがうので考え方やすることも変わってくるのかなと思います。どの国がいいのかはわかりませんが、どの国も昔からいろいろなことを考え、経験して今の生活があるのではないかと思います。日本で宿題があるのは、学んだことを身につけるためにあるのだと思います。きまりがあるのは、安全に生活をするために必要なことだと思いました。
 今までテレビなどを見ていて、「この食べ物がおいしくなさそうだな」「この服装おかしい、変だな」と思うことがたくさんありました。けれども、オーストラリアに行って、一緒に生活してその国のことを考えてみるとそこには、日本とはちがう文化、生活習慣のちがいがあるからだと気がつきました。
 日本は、真面目できっちりしていて、安全を考える人が多い国で、すてきだなと改めて思いました。オーストラリアは、自由で好きなことをしている国で、すてきだなと思いました。
 これから、私はもっといろいろな国に行ってみたいと思いました。きっとまた、「変だな」「不思議だな」と思うことがあると思います。ちがうものはさけたくなるけれども、そうではなくて、「この人はどんなところで生活をしてきたのだろうか」「どんな人と関わってきたのだろうか」とその人のことを考えながら関わっていきたいと思いました。きっと文化のちがいだけでなく、人と関わる時にこの考えは、大切なことだと思います。これからも、たくさんの人と話をして関わっていきたいと思います。

一週間のオーストラリアでの経験から、日本との様々な文化の違いを発見しました。どちらの文化が優れているか、ではなく、それぞれの国のよさに目を向けることができました。そこから、人と関わるときは、相手のことをまず受けとめたいと思えるようになったところが素晴らしいですね。