できることを実行できる人
富士市立大淵中学校 3年 伊坂 真実
あなたにとって、どうしてもできないことはありますか。あるとしたら、あなたはどう対処していますか。
私には、どうしてもできないことがあります。それは、学校に行くことです。学校に行くことができない私は、どう対処しているのかというと、「学校に行けていない分、できることをがんばる」ように対処しています。その「できること」というのは、勉強です。学校に行けないと、授業を受けることができないから、勉強が大変になります。しかし、授業を受けることができないからといって、私は、勉強は絶対あきらめません。なぜなら、学校に行くことは不可能でも、勉強をすることは可能だからです。もし、学校に行けていないからといって、そこで勉強をあきらめてしまったら、「できることをやらない人」になってしまい、あきらめることがあたり前になってしまうと思います。
できることをやるということは、自分のためになるだけでなく、先生や家族の人たちなどの自分以外にがんばりを認めてもらえると思います。だから私は、これからもできることをやり続けよう、という気持ちになってまたがんばることができます。
私の場合は、学校に行くことはできなくても、勉強はできるから勉強をがんばっています。しかし、人によって、できることとできないことは違います。そんなできないことがあっても、できることを増やして、それに取り組んで、努力していくことがとても大切なことだと思います。小さなことでも、あきらめずに実行して、できることを伸ばしていけば良いと思います。
できることを実行できる人になれば、楽しくなるし、自信がつきます。そして、挑戦しようとする力も増えます。逆に、できることなのに実行しない人になってしまうと、自信がなくなり、挑戦しようとする力さえもなくなってしまいます。周囲の人からは、「やる気のない人」と思われてしまい、信頼されなくなってしまいます。そのため、できることを実行する人としない人とでは、大きな差があります。このように比較すると、できることを実行する人の方が良い点がたくさんあることがわかると思います。
私は、勉強以外にも、ピアノを弾くことや曲をつくることをがんばっているから、それらを続けていきたいです。そしてこれからは他にもできることを見つけて、視野を広げていきたいです。さらにもっと先の未来は、社会に出ていくと思うので、私が今思っている以上に大変だと思います。人間関係や、与えられたやるべき仕事など、今よりも遥かに苦労すると思います。けれど、そこでできることを自ら実行できれば、やる気がもっと出るし、そのできることをやりとげることができたら、達成感もわいてくるはずです。そんな大人になるために、今は、できることの一つである勉強を、学校に行っているみんなと同じくらいがんばって、「できることを実行できる人」になりたいです。
評
「学校に行かなくても、自分にできることはある」という伊坂さんの信念、行動力、とても素敵です。自分の目の前にある、小さなことでも大切に丁寧に積み重ねている伊坂さんの姿が目に浮かぶようです。伊坂さんのこの作文をより多くの人に読んでもらいたい、そう思わせるパワーがこの作文にはありました。