夏休みの計画書
富士市立富士第一小学校 6年 芹澤 健人

 これは当たり前のことだが、夏休みの計画を立てないという人もいるだろう。ぼくは、計画をしっかり立てられていなかったので、とても損をした。そしてこの作文は、ぼくの体験談である。
 ぼくは、夏休みが始まって、すべての宿題をどう終らせるか計画を立てようとしたが、「一つの宿題が終わったら、次の宿題の計画を立てよう。」と思って、一つ目の宿題に取り組んだ。最初は、すべての計画を立てなくても夏休みの宿題は余裕をもって終われるのではないのかと思った。なぜなら、夏の練習帳を少ない日は二ページ、多い日は十ページやっていて、とても不規則に勉強を進めていたが、早めに出来てしまったからだ。そしてぼくは、次に漢字をやる計画を立てた。でもぼくは、「一つ目の宿題が予定より早く終わったから、漢字は少しゆっくりなペースでやっていいよね。」と心の中で思ってしまった。そのせいで、勉強にあまり集中できず、ついインスタやテレビのアニメやプロレスに、目がいってしまった。それらを見ていると、どんどん時間が過ぎていってしまった。ふと、時間を見ると、あっという間に三十分くらい時間が過ぎていることもあった。ぼくは、ひとつ目の宿題がスムーズに終わったことで油断していた。そのせいもあって、いつになっても宿題が終わらず、かなりあせってしまった。お母さんがぼくの様子を見かねて、
「ちゃんと計画を立てて宿題やってる?」
と声をかけてくれた。言われたぼくは、「それだ!」と思った。そしてぼくはそれから、自分のやらなくてはならない宿題とスケジュールを確にんした。面倒くさいと思いながら、お母さんにも少し手伝いをしてもらって計画表を作った。自分で作ったものだが「計画表を作るとこんなに分かりやすいのか!!」と感激してしまった。それからぼくは、宿題の進み具合が段違いに早くなり集中できるようになった。この作文も、しっかり計画を立ててから書いた作文だ。そして、この作文を書いている時、ぼくは、「何事も、まず最初にきちんと整理して計画を立てれば、最後は自分の満足するような結果や、終わり方にできてしまうんだな。」と心から深く思うことが出来た。
 最後に、計画を立てるというのは、当たり前ではないし少し面倒くさい。でも考えてみれば、計画を立てる事は、だれにでも出来て、さらに効率も上がる。どんなに単純でも、それほど大切な意味や価値のあることだと思ってくる。ぼくは、この作文をやって良かったと思っている。書き始めは自分の体験談をどう書こうか、分からなかったけど、書いていたらどんどん楽しくなった。そして、計画を立てることの良さ、立てたことで自分が得することが分かって、自分の失敗も振り返ることができ、これから先にも活かせられることについても考えることができた。
 ぼくがこの作文を通じて言いたいことは、計画は、はじめに作るのは大変だけど、この後に余裕が出来て、やりたかったことが出来るということだ。ぜひ長いお休みの時にやってみてほしい。

計画を立て、見通しをもつことが、とても大切な意味や価値をもつのだという健人さんの主張がよく伝わってきます。計画を立てる前と後でどのように変容したのか、その様子が目に浮かんでくるようでした。自分の力で困難な状況を打開できたこの経験が、これからの生活の糧となることでしょう。