自然のごみ問題
伊東市立宇佐美小学校 5年 山田 望結
わたしたちは、総合的な学習の時間で、環境をテーマに勉強しています。その中で、地域の自然環境を調べるために、学校の近くにある公園と川と海に行きました。ごみ拾いをしていた時、わたしはびっくりしました。きれいだと思っていたのに、ペットボトルやビニールぶくろがたくさん落ちていて、ごみだらけでした。
公園は、遊具の近くや広場の中央には何もなく、草がいっぱい生えているところやはじにペットボトルやお菓子の袋がたくさん捨ててありました。
海は、砂の中にビンやかんのふたがあったので、はだしで遊ぶと危ないと思いました。その他にも岩と岩のすき間に空き容器がはさまっていて一見するときれいに見えても、よく見るとたくさんの種類の物が捨てられていました。
川は、何回かごみが流されていくのが見えました。
また、以前、山の方に住んでいたときのことです。住んでいる家のそばにあるおじいさんの畑に、風で飛ばされてきたのか、自分たちが出した物でない物がたくさん落ちていました。わたしは、なぜこんなにたくさんのごみが捨てられているのか考えました。やはり、人間が捨てた後どうなるのかよく考えずにポイ捨てしているからだと思います。公園のすみなら見つからないのではないか、自分一人くらい捨ててもいいのではないかと考えている人が多いと思います。風で飛ばされたり、川に流されたりしたものが海に流れ着いてきます。
そこで、どうすればごみをポイ捨てしなくなるか考えました。公園や海には、小さい子から大人の人まで来ます。遊んでいる中で出たごみをわざわざ家まで持って帰るのがめんどうだなと思うことがあるので、大まかに分別できるごみ箱があるといいなと考えます。捨てたいと思ったときに、近くにごみ箱があれば、遊んでいる人も通りがかった人もすぐに捨てることができ、便利です。ごみ箱を置くだけでなく、どこにごみ箱があるか、看板で知らせるとより分かりやすくなります。トイレや駐車場の場所がのっている案内看板に、ごみ箱の位置を書いてあれば、そこに捨てる人が増えると思います。
もう一つ、ごみが捨てられていると汚く、人がふんだら危ないというだけでなく、生き物たちにとっても危険であることが調べて分かりました。捨てられた時は大きなごみも、風で飛ばされたり、海に流されたりしている間に小さくなっていきます。そうすると、鳥や魚たちがえさと間違えてごみを食べてしまい、病気になったりけがをしたりして死んでしまうのです。人間が捨てたごみで人間が困るだけでなく、生き物たちにも迷惑をかけてしまうのは大問題だなと思います。
わたしたちが身近に使う物も、いつかはごみになります。家庭から出るごみがどんどん増えていきます。その中には、リサイクルすることができず、燃やしたり埋め立てたりするしかないものもあります。だからわたしは、何か物を買うときは、本当に必要なものなのかよく考えることやリサイクルできるか確かめることに気をつけたいと思います。自分がごみをポイ捨てしないのはもちろんですが、落ちているごみを袋に入れて持ち帰るようにしたいです。落ちたままにしていれば、いつか地球はごみだらけになってしまいます。将来、大人になった時にきれいな環境であってほしいので、自分にできることを考え続けていきたいです。
評
身近なところに目をむけて、環境の問題と捉えて考えている点が立派です。お家や学校の周り、海や川に至るまで、実体験を元にして主張を展開しているので、説得力があります。自分で調べたことも、上手に論に組み込むことができています。成長して視野が広がる度に、考えをより深めていって下さいね。