第2120号2022年4月25日
静教組立教育研究所所長 挨拶

人と人とをつなぐ言葉…!

静岡県教職員組合立
教育研究所所長

内田いず美

静岡に勤め3年目になります。行き帰りの新幹線で印象に残っている車掌さんのアナウンスがありました。昨年の9月頃、その日は残暑というより、酷暑と思える日で、新幹線を待つ人々は、ホームの照り返しにもうんざりしていました。新幹線が到着し、乗り込んだ時、車掌さんの「暑い中、静岡からお乗りのお客様、お待たせいたしました…。」アナウンスが流れ、和んだ雰囲気が車内に漂いました。なぜ、このちょっとした言葉に癒されたのでしょうか。それは、1「暑い中」と、乗客への配慮。2「静岡からお乗りのお客様」と、対象を限定。車掌さんのアナウンスには伝えなければいけないマニュアルがあると思いますが、その日の方のように、ちょっとした一言が聞く人を引き付けることを感じ、言葉が人に伝わるためには、聞き手の気持ちをくむことや誰に向けて言っているのかを考えることの大切さを実感しました。

また、「何を言われるのではなく、誰から言われるかが大切。人間関係・信頼関係が出来ている人から言われた事は伝わる。」と聞いたことがあります。

新たな方々と出会う季節です。思いがしっかり伝わるように、心のこもった言葉で良好な関係を築いていってください。

2022年度も、教育研究所の活動に、ご支援ご協力をよろしくお願いいたします。