第2114号2022年1月25日
知っていますか?静岡県立三方原学園

三方原学園本館の様子

浜松市にある全寮制の静岡県立三方原学園は、児童福祉法に基づいて静岡県が設置している県内で唯一の児童自立支援施設です。満18歳未満で家庭や学校などで育成指導の難しい児童および家庭環境やその他の環境上の理由により生活指導等を要する児童生徒が入園します。必要な指導によって、心身の健全な発達、自立に向けた支援を受けることを目的としています。

三方原学園内には、静教組のなかまが働いている

浜松市立有玉小学校・積志中学校 萩原分校

があります。

萩原分校は、三方原学園に入園している小中学生に学校教育を行うため、2000年(平成12年)に開設されました。ここでは、教科指導を中心とした学校教育を行っていますが、学校行事や生徒指導など三方原学園の職員と連携しながらすすめているため、本校(有玉小・積志中)からは独立した形で運営されています。三方原学園が、県の施設内ではあるものの、萩原分校では、浜松市の教職員が勤務しており、こうしたねじれによる課題を解決するため、静教組、浜松教組を中心にとりくんでいます。

浜松教組主催 分校訪問

三方原学園・萩原分校の課題を聞き改善につなげるため、浜松教組は、分校訪問を毎年行っています。県議や浜松市議とともに園長や教頭・職員と意見交換をしたり、施設を見学したりしています。

給食棟の改修について

三方原学園では、給食棟の老朽化が課題となっていました。昨年度の分校訪問において、このことを知った沢田智文県議は、給食棟の改修に向けて関係各所に働きかけををしてくださっています。

児童自立支援施設のため、教員だけでなく看護師やカウンセラーなどが配置されており、様々な立場から自立に向けたアプローチを行っています。萩原分校の教育は、福祉面から子どもたちを手厚く支える理想の姿です。浜松市の教員の皆さんにとっては、萩原分校も異動先の1つです。理想的な環境のもと、子どもたちのために活動してくれる異動希望者が増えることを願っています。