第2091号2021年2月10日
「ゆたかな学び」につながる教材を選ぼう!

年度末が近づき、今年度使用してきた評価テストや問題集等の補助教材について、その効果を検証する時期となってきました。さて、みなさんは、次年度の補助教材をどのような視点で選ぶのでしょうか。以下の視点を参考に、子どものゆたかな学びにつながる補助教材を選びましょう。

静教組図書教材学習会で出された視点

  • 授業のような「思考の流れ」を大切にしている
  • 静岡県に関連する内容(地理・歴史・高校入試に似た問題等)が入っている
  • 内容や使われている図や表が適切なものとなっている
  • 家庭学習等の自主学習に活用しやすい
  • 版や枠の大きさ等、児童生徒が使いやすい

補助教材取扱いガイドラインで例示されている視点

  • 児童・生徒の実態や発達段階等に適している
  • 誰でもとりくみやすい内容や質となっている
  • 保護者の経済的負担を考慮している

静教組は、毎年図書教材学習会を開催し、「ゆたかな学び」につながる図書教材を選定する視点について協議・共有しています。

また、図書教材研究協議会では、現状の図書教材の良い点や改善点について協議し、そこで出された意見や要望を出版文化会や静岡教育出版社に伝えています。加えて、問題作成に子どもたちの実態を熟知している教員が携わっており、子どもたちの「ゆたかな学び」につながる教材づくりに寄与しています。

今年度採択した補助教材について検証してみましょう。その際にも、上記の視点が重要になります。年度当初の4月は、事務量が膨大になります。年度末に本年度の補助教材の検証をするとともに、来年度の選定に向けた準備をしておきましょう。

補助教材を選ぶ基準は一つに決まるものではありません。補助教材は子どもたちの学びをサポートするものという観点から、「採点しやすい」等教員の負担軽減の視点よりも、評価の基準として適切な設問の難易度や、思考の流れに沿った問題の配列など、子どもの「ゆたかな学び」につながる視点を重視することが大切です。