第2086号2020年11月25日
教育条件整備の充実・教職員が働きやすい職場環境を求めて
2020浜松市教委課題別協議会(専門部要請)

浜松教組では、専門部ごとに要求書を作成し、市教委に対して要請行動を行っています。2020年度も執行部とともに、養護教員部、事務職員部、栄養教職員部の部長・副部長、へき地対策委員会の委員長を中心に学校現場の実態を伝え、改善を求めました。協議後、参加者から『浜松教組として、直接交渉できるため、部員の声が届きやすくなった」「市教委が、それぞれの専門部の課題に真摯に向き合ってくれていることが伝わってきた」「毎年少しずつではあるが、改善されていることがよくわかった」といった声が聞かれました。毎年粘り強く課題や要求を伝え続けたことが成果に結びついています。要求書の重点と回答の抜粋を以下に掲載します。

養護教員部

健康診断票の手書き記入とデータ入力の二重処理を解消し、業務の効率化を図るため、健康診断票の電子データ化をすすめること。

<回答>

健康診断票の電算化導入について、明らかになった様々な課題等については、メリット・デメリットを整理し、関係者との協議をすすめております。今後も、養護教員の意見を具体的に聞きながら、調整をすすめていきたいと考えておりますので、ご協力をお願いします。

事務職員部

標準的職務について管理職が理解し、事務業務について適切な指導助言ができるよう、管理職向けの研修機会を確保すること。

<回答>

昨年度末、標準的職務・業務一覧を策定しました。校長あての通知には、校内分掌を決定する際、事務職員への過重な負担にならないよう、十分考慮する旨の指示をしました。また、従前より新任教頭研修会において、事務業務について管理職の理解が深まるよう事務職員に講師を依頼し学校事務についての講義を行っています。

栄養教職員部

児童生徒数(食数)の基準ではなく、業務校数やセンターでの受配校数、過大規模校、小中一貫校及び地域性などを踏まえた栄養教諭の配置をすすめるとともに、栄養教職員の全校配置をすすめること。

<回答>

栄養教諭を含む学校栄養職員は、義務標準法に則って得られた数をもとに、市内各校の実情や地域性に応じて適正に配置しています。本年度は、定数66人に対して、81人を配置しています。この姿勢を今後も継続していきます。

へき地対策委員会

へき地教育に安心してとりくむことができるように、教職員住宅に入居する教職員の意見を聞く場を今後も定期的に設定し、健康的な生活ができる住環境を整備すること。

<回答>

今年度7月、へき地を含む天竜区全小中学校教職員に対する居住・通勤実態及び意向調査を実施し、ご意見・要望等も多数いただきました。実態やいただいたご意見を踏まえて、水巻寮及び春野地区をはじめとする教職員住宅における、今後の配置や整備方針などを検討します。