第2081号2020年9月10日
私たちの声を届けよう!! 2020年度「豊かな教育環境の実現を求める署名」

静教組では、2002年度より静教組全組合員のとりくみとして「豊かな教育環境の実現を求める署名」活動を展開してきました。2003年度からは、連合静岡と連名という形をとり、これまで累計で4,179,683筆を積み重ねてきました。昨年度は、各分会でのとりくみの他、連合静岡、各教育事業団体、退女教(静岡県退職女性教職員の会)、退教協(静岡県退職教職員連絡協議会)等の協力により、236,557筆が集まりました。また、それをもとに県知事や政令市長、県及び政令市教育長へ要請を行いました。

静教組は、2020年度も「豊かな教育環境の実現を求める署名」活動にとりくみます。全組合員のとりくみにより、豊かな教育環境を実現させましょう。

社会において高度な技術革新やグローバル化がすすむ中、これからの社会を創造していく子どもたちには、豊かな教育環境が必要となります。静岡県内においては、これまで県・政令市単独措置による少人数学級編制を始めとする様々な教育施策により、子どもの学びに関わる環境が改善されてきています。一方で、貧困や虐待など近年社会的に大きくとり上げられている問題で苦しんでいる子もいます。また、特別な支援を要する子どもや外国籍の子どもの増加等、個に応じた丁寧な指導・支援がこれまで以上に必要となっています。

さらに、今年度は新型コロナウイルス感染症への対策をしながら、学びの保障をすることが学校に求められています。しかし学校では、非常時における子どもたちの安全を守るための人や物が不足しています。今後は、感染症の流行だけでなく自然災害が起きても、学校の安全と子どもたちの学びを保障するための教育環境整備が求められます。

これらの状況を踏まえ、どの子も自己実現に向け意欲をもって学ぶことができる豊かな教育環境が実現されるよう、以下の事を強く求めます。

要望事項

  1. 個に応じた指導の充実のために、県・政令市単独措置による少人数学級を継続するとともに、法改正による教職員定数の改善を国に求めること。
  2. 感染症の流行や自然災害においても、学校の安全と子どもたちの学びを保障するため、人的・物的な教育環境整備を総合的にすすめること。
  3. 個に応じた対応が可能となるよう、支援員の拡充に加え、心理面や福祉面への対応や日本語指導等ができる専門的なスタッフの配置を拡充すること。
  4. 子どもの貧困対策計画に基づいて福祉の充実を図るとともに、教育費の私費負担を軽減するため、給食費や教材費等の公費化をすすめること。

※ 県内各地で例年実施している街頭署名は、新型コロナウイルス感染防止のため、本年度は実施をしません。