第2060号2019年9月10日
私たちの声を届けよう!! 2019年度「豊かな教育環境の実現を求める署名」

静教組では、2002年度より静教組全組合員のとりくみとして「豊かな教育環境の実現を求める署名」活動を展開してきました。2003年度からは、連合静岡と連名という形をとり、これまで累計で4,116,820筆を積み重ねてきました。昨年度は、各分会でのとりくみの他、連合静岡、各教育事業団体、退女教(静岡県退職女性教職員の会)、退教協(静岡県退職教職員連絡協議会)等の協力により、250,263筆が集まり、それをもとに県知事や政令市長、県及び政令市教育長へ要請を行いました。

静教組は、2019年度も「豊かな教育環境の実現を求める署名」活動にとりくみます。全組合員のとりくみにより、豊かな教育環境を実現させましょう。(2019年度の要望事項は以下の通りです。)

社会において高度な技術革新やグローバル化がすすむ中、これからを生きる子どもたちには、そうした変化に対応する力が求められています。一方で、子どもたちの中には貧困や虐待などの問題で苦しんでいる子もいます。このような状況の中、学校は子どもの人権や学ぶ権利を保障し、「生きる力」を育むことに努めています。静岡県内においては、これまで「静岡式35人学級編制」を始めとする様々な教育施策により、子どもの学びに関わる環境が改善されてきています。しかし、特別な支援を要する子どもたちや外国籍の子どもたちの増加、不登校・いじめへの対応等、子どもたちには個に応じた丁寧な指導・支援がこれまで以上に必要となっています。さらに、学習指導要領の改訂による外国語教育の早期化・教科化に対する環境整備も必要となっています。これらの状況を踏まえ、どの子も自己実現に向け意欲をもって学ぶことができる豊かな教育環境が実現されるよう、以下の事を強く求めます。

≪要望事項≫
  1. 子どもたちが個に応じた教育を受けることができるよう、十分な数の教職員を配置することによって、県内すべての小中学校における少人数学級の維持・拡充を図ること。
  2. 特別な支援を要する子どもたちや外国籍の子どもたちへの支援、不登校・いじめ対策、児童虐待への対応のために、教員、支援員、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー等の人的措置の充実を図ること。
  3. 小学校での外国語教育の早期化・教科化にあたって、子どもたちの学びがより充実したものになるよう、外国語専科教員等の人的措置を図ること。
  4. 県及び政令市における子どもの貧困対策計画をもとに、貧困家庭への支援や雇用環境の改善等の対策を着実にすすめること。また、そのための予算措置を講ずること。