第73次教育研究静岡県集会全体会

9月2日(土)、グランシップ会議ホール風にて、第73次教育研究静岡県集会全体会が開催され、約250人が対面参加、各地区教育会館からは約240人がオンライン参加しました。

赤池 中央執行委員長からは、オーストラリア教育組合ビクトリア支部との協議会の様子から、両国に共通する教員不足や教職離れについて触れ、社会的対話の必要性、その中でも教研活動の必要性を伝えました。また、平和の大切さと立憲主義が守られる必要性についても話をし、挨拶としました。

また、来賓を代表して、中西 連合静岡会長、宮下 県PTA連絡協議会会長にご挨拶をいただきました

伊藤恭彦 名古屋市立大学教授から、「子どもたちに平和の大切さをどう伝えるのか。〜核戦争の危機の中で〜」というテーマで基調講演をしていただきました

軍事力が売り買いされて民間軍事が大きな力を持っていること、ハイテク技術が軍事力に転用されていること

多数の人命を奪うもの、民間人(特に子どもたち)に深刻な影響があること、深刻な環境破壊があること、暴力は暴力の連鎖を呼び起こすこと…時代は変わっても戦争で変わらない現実

待ったなしの地球温暖化…将来の危機ではなく今ここにある危機

世界の巨大な格差…貧困から脱却するための仕組みをグローバルの中でどう作るか、新しい価値観の中どう生きるか

私たちは子どもたちの未来のために、なにを語っていくべきなのか…いつでも、どこでも、だれでもできる平和教育を

 

続いて、シンポジウムを行いました

コーディネーターは伊藤恭彦さん

シンポジストは静教組立教育研究所所員の關野さん、元所員の梶山さん

關野さんからは、エジプトに海外協力派遣された時の指導の様子や交流の様子をもとに、子どもたちに国際交流や国際理解について行なった実践を発表していただきました。

梶山さんからは、日韓•日中間について考えたり、身近にいる世界を知る人を生かすことで、小規模校から世界を感じ、自分ごととして捉えるための実践を報告していただきました。

実践発表後に、海外での経験からみる日本や日本の教育、ウクライナ侵攻後の子どもたちの様子、子どもたちに戦争させない力を育てるために必要なこと、グローバルな視点を育てる実践での変化などについてディスカッションがありました

フロアからもご自身の実践を踏まえた意見が出されたり、小中での平和教育の系統的な指導について質問が出されたりするなど、今回の会が参加された方にとって、貴重な時間となっていました

今回の基調講演やシンポジウムをもとに、今後の教育研究活動や10/28の分科会につなげていきます

タイトルとURLをコピーしました