第2133号2022年11月10日
第47回 母と女性教職員の会 静岡県集会 4年ぶり対面開催
子どもたちにしあわせな未来を 〜守ろう平和・人権・教育〜

第47回母と女性教職員の会静岡県集会が、10月8日(土)に開催され、県内各地から保護者、教職員など男女合わせて約200人が男女共同参画センターあざれあ(静岡市)に集まりました。参集での開催は4年ぶりとなります。

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赤池 浩章 中央執行委員長あいさつ(概略)

この2年半の間、私たちは、“我慢の生活”の中においても、子どもたちに少しでも多くの経験や活動を与えたいと願い、試行錯誤を続けてきた感があります。家庭や学校での経験や活動は、やがて社会につながり、コミュニティーや会社をつくる力となります。子どもたちの様子や私たちの関わり方、そして、この経験を生かして何をすすめていったらよいかなどについて、語り合うことが大切であると考えます。

【講演】
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もっと子育てが楽しくなるために

講師 田村 節子さん
東京成徳大学大学院心理学研究科 応用心理学部臨床心理学科 教授
東京成徳大学大学院心理・教育相談センター長

子どもは、自分の存在をそのまま受け入れてくれる
「安心感」を求めている

問題状況発生のメカニズム
問題状況が発生する
= 安心感が得られていない
聞き介入
問題状況が発生する前には、予兆がある。予兆を知るためにも、不安な気持ちを聞いてあげることが大切。

子どもは、親(大人)をよく見ている

子どもは情緒的なつながりを求めている

ふれあいの5法則

  1. 温かい心のふれあいが与えられていると、子どもは心が安定し自分を肯定することができる。
  2. 温かい心のふれあいが不足すると、叱られるような、冷たい交流を求めるようになる。
  3. 条件つきの温かいふれあいばかり与えられていると、次第に叱られるような冷たい交流を求めるようになる。
  4. 叱られるような冷たい交流は温かいふれあいが与えられない限りずっと求め続けるものである。
  5. 温かいにせよ、冷たいにせよ、ふれあいが得られないことは人生で最も苦痛なことである。

(桂・杉田、1996)

ふれあいがないこと(無視)が一番つらい。
温かいふれあい(ほめる、認めるなど)が「安心感」へ。

子どもの人生は、子どものもの

親と子が幸せになる「XとYの法則」
「親の愛は海より深いです。でもそれよりもっと深いのは、親を思う子どもの愛です。」これはある小児科の先生から紹介いただいた小学生が書いた詩。親を思うが故に自分の気持ち、本音をいえない子どもがいる。
子どもはあくまでも他者。しっかりと話を聞いたうえで自分(大人)の意見を伝えることが大切。