第2104号2021年8月25日
私たちの声を届けよう!! 2021年度「豊かな教育環境の実現を求める署名」

静教組では、2002年度より静教組全組合員のとりくみとして「豊かな教育環境の実現を求める署名」活動を展開してきました。2003年度からは、連合静岡と連名という形をとり、これまで累計で4,429,223筆を積み重ねてきました。昨年度は、各分会でのとりくみの他、連合静岡、教育事業団体、退女教(静岡県退職女性教職員の会)、退教協(静岡県退職教職員連絡協議会)等の協力により、249,540筆が集まりました。また、それをもとに県知事や政令市長、県及び政令市教育長へ要請を行いました。

静教組は、2021年度も「豊かな教育環境の実現を求める署名」活動にとりくみます。全組合員のとりくみにより、豊かな教育環境を実現させましょう。

社会は加速度的に情報化やグローバル化がすすみ、人工知能の進化等により未来は予測不可能といわれています。そのため、これからの社会を創り上げていく子どもたちが、自己の可能性を伸ばし続けるためには、一人一人を支える教育環境の充実が必要です。

静岡県内においては、少人数学級編制などの教育施策により、豊かな教育環境づくりがすすめられてきました。今後も、子ども一人一人の学びを充実させ、多様なあらわれに柔軟に対応するためには、今以上の教職員の配置拡充が必要です。また、個に応じて専門的な対応ができるスタッフ等の配置拡充が求められます。

感染症の拡大は、貧困やヤングケアラーの問題などを深刻化させています。子どもの学習権や生活権を保障するためにも、貧困対策計画に基づいた福祉の充実が求められます。また、感染症の流行だけでなく自然災害発生時でも、学校の安全や子どもたちの学びが保障されるよう、人的・物的な整備をすすめていくことも重要です。

これらの状況を踏まえ、子どもたちの豊かな教育環境が実現されるよう、以下の事を強く求めます。

要望事項

  1. 子どもたちの学びを充実させ、多様なあらわれに柔軟に対応するため、教職員の配置を拡充すること。
  2. 個に応じた対応が可能となるよう、支援員の配置拡充に加え、心理面や福祉面への対応や日本語指導等ができる専門的なスタッフの配置を拡充すること。
  3. 今後、感染症流行や自然災害においても、学校の安全と子どもたちの学びを保障するため、人的・物的な教育環境整備を総合的にすすめること。
  4. 誰もが安心して働ける社会の実現のために、子どもたちに総合的な職業観・勤労観を育むための教育を推進すること。
※例年、県内各地で実施している街頭署名は、新型コロナウイルス感染防止のため、本年度は実施をしません。