第2102号2021年7月25日
アクションフォーラム2021
〜各単組・支部定期大会、そしてアクションフォーラムで具体の運動に〜

6月26日(土)、静岡県教育会館においてアクションフォーラム2021が開催されました。アクションフォーラムは、静教組定期大会で決定された運動方針について理解を深め、今後の具体的な活動につなげていくために、単組・支部役員が学習する場です。43回目となった今回は、全単組・支部から78人が集まり、新型コロナウイルス感染症対策を講じながら、全体学習会と5つに分かれての分科会を行いました。

中央執行委員長挨拶要旨

単組・支部の交渉力

中央執行委員長
赤池浩章

学校の働き方改革については、改正給特法に基づく条例・規則が改正され、政令市では方針・改善プラン等の策定がなされている。一方、政令市以外の市町では今後方針等の策定がすすめられていくため、各支部のとりくみが重要である。学校現場の努力に委ねるだけでは働き方改革はすすまず、市町教委主導による業務削減・整理が不可欠である。そのための予算確保も必要である。

日本の学校教育は、学習指導だけでなく生活指導、進路指導、さらには部活動まで請け負い、教職員の献身的な努力によって効果を上げてきた。しかし、複雑化した社会においてはその努力は限界に達しており、教育の持続可能性が危うい状態である。学校の働き方改革は「教職員のため」ではなく「持続可能な教育のため」という思いを共有し、市町教委との交渉をすすめていただきたい。

教育研究活動の充実

各単組・支部、または各地区の教育研究集会の開催については、新型コロナウイルス感染症対策を講じながら様々な工夫がされ、実施にむけて準備がすすんでいることと思う。

2021年度の県教研は、現在、民間施設等を利用し、10/23(土)に1日開催で参集型による分科会を行う方向で準備をすすめている。コロナ禍の中での教育活動や新学習指導要領、GIGAスクール構想、小学校の教科担任制など、議論のネタは溢れており、教育研究活動は極めて重要となっている。感染状況を見ながら臨機応変な対応が求められるが、情報共有を密にしながらすすめていきたい。

組織の強化・拡大

各単組・支部、そして分会の努力により新規採用者の組合加入がすすめられている。現在、任期付・臨時的任用教職員の加入は、20人程度に留まっているが、協力協働の職場づくりやすべての教職員の安心・安全な生活を保障するために、積極的な声掛けを継続していただきたい。また、教育条件整備や教職員の労働条件の改善など、静教組運動推進の原動力は、組織率である。過年度未加入者、とりわけ事務職員をはじめとした少人数職種への声掛けをお願いしたい。

一方、組合員一人一人の日々の仕事、生活にとって職場環境は極めて重要であり、それは分会活動に依るところが大きい。管理職を除く職員全員が静教組の組合員という職場は雰囲気が良いと感じていた。「組合は意義があるから存在し、その意義を組合員が共有することにより力強く運動をすすめることができる」ともに頑張りましょう。