第2083号2020年10月10日
子どもたちを支える組合活動 〜新型コロナウイルス感染症対策カンパのとりくみ〜

「あしなが育英会」とは

病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもたちや、親が重度後遺障がいで働けない家庭の子どもたちの高校、専門学校、短大、大学、大学院等の就学・修学を物心両面で支える民間非営利団体です。

あしなが育英会の奨学金は、「あしなが学生募金」と支援者からの寄付によって支えられています。2019年度の利用者は6,551人となり前年度より24%増え、過去最高を更新しました。交付総額も年々増え、2019年度は48億2,000万円となっています。2020年度の交付総額は、60億円近くになると予想されています。しかし、奨学金の利用者が急増している一方で、支援者は減っているという状況があります。

1970年に始まった学生による「あしなが学生募金」は、毎年春・秋に街頭で行われ、多額の寄付を集めるとともに、経済的事情で進学が困難な状況を「社会問題」として訴えています。今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、50年間で初めての中止となりました。今春の第100回学生募金中止により不足する資金は、約40億円と想定されています。

財源の大幅な減少が懸念される中でも、あしなが育英会は、6月までにすべての奨学生6,500人に「遺児の生活と教育の緊急支援金」一人15万円を給付しました。

わたしたちのとりくみ

日教組では、このような状況を踏まえ6月11日に1億円の寄付を行いました。(企業等からの寄付も行われています。)緊急性を要するため、日教組からの先行寄付という形になりましたが、静教組がとりくんだカンパがこの寄付の一部を担うことになります。

各単組・支部でのとりくみの結果、静教組全体で、約700万円(9月末日現在)のカンパ金が集まりました。中学校に勤務する組合員からは「日頃お世話になっているから、ぜひ協力したい。」という声が届きました。

組合員のご理解ご協力が、目の前の子どもたちだけでなく、日本中の子どもたちを助けることにつながっています。心より感謝申し上げます。

あしなが育英会についての詳細は公式HPをご覧ください。

https://www.ashinaga.org/