第2061号2019年9月25日
子どもたちの心とからだの健康を守るために
〜 第55回静教組養護教員部研究集会を開催

9月6日(金)、静岡県教育会館において、第55回静教組養護教員部研究集会が開催され、県内から106人が参加しました。

全体会では中央執行委員長に代わって赤池書記長が挨拶し、松下和美養護教員部長による基調提案の後、講師に日教組養護教員部長の原美紀さんをお招きし「私たちをとりまく情勢と課題」というテーマで講演していただきました。全国情勢を含めて学校保健の現状をわかりやすくお話していただきました。

養護教員に求められる役割は増える一方で、子どもたちへの対応やその他の業務も多岐にわたっています。休む間もなく業務にあたっている毎日から少し離れて業務内容や養護教員にかかわる課題に目を向け、改めて考える時間となりました。

午後は、「子どもたちをとりまく問題」「子どもたちの健康を守るために」「健康教育へのとりくみ」「養護教員をとりまく課題」というテーマで、4つの分科会をもちました。分科会には、単組委員長、支部長、本部執行委員も加わり、活発な意見交換がなされました。

各単組・支部の状況やとりくみを紹介し合うとともに日頃悩んでいることや課題となっていることを共有し、改善に向けて話し合うことができました。

養護教員が単組・支部を超えて意見交流できる機会は組合ならではのことです。子どもへの関わり方や保健室運営について、よりよいものを吸収しようと質問する姿、経験の浅い養護教員が先輩に学ぼうとする姿があり、悩みながらも奮闘している仲間の存在に意欲を新たにすることができました。

養護教員は、その専門性から多くの子どもたちに関わっています。子どもの心やからだに関わる課題について、養護教員だけの課題とするのでなく、すべての教職員で考えとりくんでいきましょう。

分科会での協議内容はこれからの活動や要請行動に生かしていきます。

参加者の声

(全体会)

  • 日頃は目の前の執務に追われるばかりで、今日お話しいただいた「養護教員をとりまく情勢について」目を向ける余裕もなく過ごしていたことを実感した。初めて知る内容も多く、大変勉強になった。
  • 改めて、とりまく情勢と課題について確認することができ、大変勉強になった。今後もアンテナを高くし、情報を得ていかなくてはと思った。
  • ビッグデータの話など、他地区の情報や組合としての視点から話を聞くことができて勉強になった。
  • 「誰のための何のための健康診断なのか」「必要性、有効性、安全性」という言葉が心に残った。

(分科会)

  • 他地区の様子を知ることで、共感する部分も多くあり、子どもにとってよいことを子どもの立場から考えていくことが大切だと思った。
  • 他地区の様子から学ぶことも多く、仕事内容を見直す機会になった。簡略化できることは簡略化して、働き方改革の一助としていきたい。
  • 日頃感じている課題について、ざっくばらんに発言できた。養護教員の悩みを分かり合える時間が大変貴重だった。
  • 1日学校を空けることに少し不安を抱いていたが、それ以上に会に参加できて良かったという気持ちになった。様々な先生方からいろいろな情報を聞くことができ、参加して本当に良かったと思った。
  • 思いを共有することで、方向を定めることができ、1つの大きな力になるのだと感じた。困っていることを声に出すことが大切だと感じた。