第2057号2019年7月25日
専門部NOW 女性部編

静教組女性部は、母性保障や女性の権利確立、地位向上等、女性固有の労働課題に関し、その改善に向けてとりくんでいます。

1.女性の労働上の諸問題に対する意識を高め生き生きと働き続けられる職場環境の実現を図ります

育児休業法(現在は、育児・介護休業法)を求め声を上げたのは、57年前の静岡県の女性教職員です。

1962年の静教組定期大会において、志太支部の女性部員から育児休業制度の提案が出されました。この提案は日教組定期大会、さらには国会へとその議論の場が移され、13年間もの月日を要した結果、悲願の育児休業法制定に至りました。母性保障等の権利獲得は、組合活動の大きな成果だと言えます。

先輩方のとりくみの恩恵を受けて今の生活があることを、私たちは決して忘れてはいけません。ともに働く仲間や、将来社会を担う子どもたちのためにも、仕事も家庭も大切にしながら、誰もが生き生きと働き続けられる職場づくりをめざしましょう。

静教組女性部は、今後も、現場の声を関係機関に届けていきます。

2.男女共同参画社会の実現に向け課題を把握し発信します

男女共同参画推進の考えは、誰もが自分らしく活躍する機会を保障しようという考えであり、めざすのは、「権利の平等」です。

男女共同参画の考えは、性別による男女の特性を否定するものではありません。「女だから」「男だから」といった性別による固定的役割意識をなくし、すべての人が互いにその人権を尊重し、個性と能力を十分に発揮できる社会をめざすものです。第5次静教組男女共同参画推進行動計画(2018〜2020)啓発リーフレット等を活用し、授業実践や職場づくり等の場で男女共同参画をすすめましょう。

3.平和を守るとりくみをすすめています

「母と女性教職員の会」は、「教え子を再び戦場に送るな」に込められた女性部設立の理念が原点です。

「母と女性教職員の会」は、戦後、貧困や不平等、平和への不安が募る中、子どもたちに「平和で平等な未来を」と願う母親と女性教職員が手を結ぶ運動として始まりました。会設立当時の理念を引き継ぎながら、子どもをとりまく現代的な課題に対応すべく、今後も会の名称にこだわらず、保護者、地域、教職員が集う社会的対話の場として大切にしていきます。

第44回母と女性教職員の会静岡県集会
1 期日 2019年10月12日(土)
2 会場 静岡県男女共同参画センター「あざれあ」
3 全体会 講師 清ルミ(常葉大学外国語学部グローバルコミュニケーション学科教授)
講話 「国際人を育てるためのイロハ」
4 分科会 テーマごとに7つの分科会を設定します。保護者と教職員による司会進行のもと、保護者からの提案を受けて、参加者による活発な協議や意見交換を行います。