自分が未来をつくる
湖西市立白須賀小学校 6年 菅沼 百香

 私は、食品ロスを減らすべきだと主張したい。一人一人が取りくめば、防げることだし、地球の未来を変えてしまうと思ったからだ。
 まず、日本人は物を捨てすぎだ。私のひいおばあちゃんは、昔の人だから、貧しい時代を経験していて、洋服は捨てずに、食べ物は絶対に残さなかったし、豪華な料理を求めなかった。しかし、現代は物が豊富にありすぎて余分に作ったり、捨てることをあたりまえと思っている。そこから考え方をあらためなければならない。私の祖母は、大型ショッピングモールの洋服屋で働いている。キャンペーンが終了すると、残った洋服の中には、捨ててしまう物もあるという。私は、従業員にあげることもできるし、貧しい国に、寄付することもできるし、定価より安く売ることもできると思う。食品でも同じような事が行われているのではないだろうか。コンビニでも賞味期限が切れている物は、売らずに、それがゴミの山になっているということを聞いたことがある。腐っていないのに、賞味期限が近づくと、捨てなければならない決まりがあるそうだ。私は、最近ある二つのニュースを見た。コンビニにおいて、食品ロスを減らすために考えられていることだ。一つ目は、賞味期限が近づいた物は、安く売ることだ。スーパーではよく見かけるものの、他のコンビニでも取りくんでほしいと思う。このことは消費者が安く買えるという得があるし、店側も、利益は減るが、少しはお金が入ってくる。どちらにとっても良い事がある。もう一つは全ての食品にチップを付けて、売上状況を見て、次に買う個数を調整することだ。これはこれからやろうとしていることなので、ぜひ実現してほしい。
 次に、私たちは、食べ残しが多すぎだ。給食員さんは、残さずに食べるようにと言うけれど、給食を残しているクラスもたくさんある。好ききらいは、仕方がないと思う。でも給食は、せっかく大勢で食べているのだから、苦手な物は、食べられる人に食べてもらうなどクラスごとに、いろいろな工夫を考えるべきだ。また、レストランでも、自分が頼んだのに、残しているのを見たことがある。レストランの場合、残さずに食べるようにと、店員さんは言わないけれど、自分で頼んだ物は、自分で食べるべきだと思う。また私は、ビュッフェに行くと、いろいろ食べたくて、たくさんお皿に入れてきてしまうが、食べきれずに、残してしまうことも多い。これも食品ロスにつながっている。これからは、食べられる分だけ持ってきて、一つ一つを味わいたい。
 最近、私はおいしいカレーを食べた。いつも水を入れるところを、ベジブロスに変えただけだという。ベジブロスは、いつも捨てている野菜を捨てずに、に出した物だという。栄養分も多いし、味にもコクが出ると母が言っていた。私は、なによりおいしいことに大満足だった。このような一人一人の意識が地球温暖化を防ぐことにもつながる。そして、未来の日本がめぐまれる。私たちが、残してただ、捨て続けていたら、今よりもとっても貧しくなってしまう。私たちは未来を見ることは、できない。でも未来を変えることはできる。一人一人のちょっとした意識で、大きな一石二鳥を生む。

主張文を書くにあたり、大切なのは主張が一貫しているということです。その点で、百香さんの作品は、食品ロスを減らしたいという思いが切実に伝わってきます。自身の体験や身近なところから活路を切り拓こうとしている点にも、問題への誠実な姿勢が感じられます。