ペットの思い
熱海市立第二小学校 6年 青木 成美

 私は最近テレビで、ペットに手をあげてしまったり、飼いきれず捨ててしまったりする飼い主がいると聞きました。みなさんは知っていますか。
 私は、ペットを飼い始めたのならば、責任をもって最後まで飼ってあげてほしいと思います。
 私の友達の中に、犬を飼っている人がいます。えさをあげる時、「待て」や「おすわり」が成功すると、友達は喜び、犬をたくさんなでていました。反対に悪いことをしたときは、しっかりとしかっていました。子供と同じように、しかったりほめたりするというペットと飼い主のやり取りが、とても幸せそうで、見ていてうらやましくなりました。
 ペットを飼っていると、いつの間にかペットとの仲が深まり、家族の一員となって家がにぎやかになると思います。
 また、大切な人を失ってしまい、さびしい思いや悲しい思いをしている人がペットを飼うと、さびしさや悲しさがうすれます。ペットがいることで気持ちが安定し、心の支えになります。そうすると、飼い主はまた、前へふみ出せると思います。
 このように、ペットを飼うということは、飼い主にも、ペットにも、よい心の効果があると思います。
 一方で、世の中には、飼い主にかわいがられていないペットもいます。テレビで見たように、暴力をふるわれているペットもいるのです。
 私は、なぜペットに手を出してしまうのか考えました。きっと、家の外でのストレスや怒りを、ペットにぶつけてしまうのだと思います。ペットは人間より小さいし、鳴くことはあっても、言葉を話すわけではありません。自分より弱い存在と思い、ペットを家族の一員と考えていないから、つい手をあげてしまうのではないでしょうか。
 最終的にペットがじゃまになり、家から追い出してしまう人もいます。家から追い出されたペットは野生となり、えさが十分に食べられなくてやせてしまったり、死んでしまったりすることもあります。人間の自分勝手な心情で、意味も分からず、ストレスをぶつけられたり、捨てられたりするペットの気持ちを考えると、とても悲しくなります。
 ペットは人間にとっては小さくて弱い存在なのかもしれませんが、命の重さは人間も動物も変わりありません。人間も動物も同じように生きているのです。
 ペットは家族の大切な一員です。ペットを飼うなら、どんな時もいっしょに家族として過ごしていく覚ごをもって、最後まで責任をもって飼ってほしいと思います。人間と同じように接し、喜びや悲しみをいっしょにあじわいながら毎日を過ごしていけたら、ペットも飼い主も、二倍も三倍も楽しい人生が送れると思います。

動物を飼うことで生じる「責任」について成美さんは、友達とペットとの関係から考えることができましたね。飼い主としての責任を果たすことが、ペットの幸せにつながることにも目を向けています。「ペットは家族」全ての飼い主がこう思えれば、と考えさせられる作品です。