よりよい未来を信じて
菊川市立堀之内小学校 6年 藤田 菜央子

 もっと障がい者に優しい社会になること。
 これは、よりよい未来を創るために欠かせないことだ。そのためには、誰(だれ)にでも同じように接すること。私は、これが障がい者に優しい社会を創るために最も大切なことで、よりよい未来を創るための第一歩であると考える。
 ある日の休日、私は、お姉ちゃんたちと遊びに出かけた。お姉ちゃんは、生まれつきてんかんの病気をもっていたので、私は少し不安だった。ゲームセンターについた時のことだ。その不安は的中してしまい、お姉ちゃんが急に発作を起こしてしまった。私とお姉ちゃんの友達は、ゆっくりと倒(たお)れていくお姉ちゃんを支えた。そんな時、周りの人たちが小さな声でひそひそと話をしている声が聞こえた。心配してくれている人もいたが、クスクスと笑っている人もいた。
(やっぱり、こういう姿を見てバカにしたり、見下したりする人もいるんだよね。ひどい。)
と、とても悲しい気持ちになった。
 別の日に、お姉ちゃんが通う特別支援学校の公開日に行った。廊下(ろうか)には、たくさんの作品が並べられていた。色使いや構図がすごく上手な絵や、細かい所まで表現されている粘土など、どの作品も素敵な物ばかりだった。
(障がいがある子にも、それぞれの個性があり、得意なことがたくさんあるということを、もっとたくさんの人に知ってほしい。)
私は、そう思った。
 それから何日か経(た)ったある日、お姉ちゃんの通う特別支援学校のホームページがあることを知った。そこには、私の通う学校のホームページと同じように、授業を受けている様子や休み時間の様子など、笑顔であふれた写真がたくさんのっていた。障がいがあっても、私たちと同じように学校に通って授業を受けている。障がいがあっても、私たちと同じように一生懸(けん)命がんばっている。そんな姿を一人でも多くの人に知ってもらえたら、ゲームセンターで感じたような冷たい視線や笑い声はなくなるのではないかと思う。
 ただ、知ったからといってすぐに関わり方が変わるような人たちばかりではないだろう。優しくしたり、誰にでも同じように接したりすることは、簡単そうに思えて案外難しいことなのだ。それならばまず、誰にでも気持ちよく「あいさつ」をすることから始めてみるのはどうだろうか。あいさつは、毎日みんなが自然とするものだ。それが続けば、きっと誰にでも同じように関わることができるはずだ。話すきっかけを作ることにもつながるだろう。そして、世界中の人たちが、誰とでも気持ちよく自然にあいさつし合えるような世の中になれば、きっと誰にでも同じように接することができる人が増えるだろう。
 もっと障がい者に優しい社会になってほしい。そして、誰とでも同じように接し、誰にでも優しくできるような人が増えていってほしい。そのためにも、私自身が誰にでも同じように接し、相手が誰であろうと、優しく接していこうと思う。それが、よりよい未来を創るための第一歩であると信じて。

「よりよい未来には、 障害のある人に優しい社会が不可欠だ」 という切実で優しさ溢れる主張が胸を打ちました。 誰にでも同じように接することは簡単ではありませんが、 きっと菜央子さんのような優しい心をもった人の勇気が、 よりよい未来への第一歩となるのでしょう。