物事の見方、考え方は一つじゃない
浜松市立城北小学校 5年 増井 虎汰郎

 ぼくは最近、「忙しい」と感じることが多いです。五年生になって学校の中での係や委員会、クラブ活動、部活、とやらなければいけないことが増えました。家に帰ってからも塾や習いごとがあり、毎日何かと急いでいる気がします。まわりを見渡すと、まわりの大人もいつも急いでいて忙しそうです。
「忙しいことって、悪いこと?」
ある日、母に聞かれたことがありました。そんなことを考えたことがありませんでした。ぼくにとって「忙しいこと」は、悪いことだと思っていました。でも、ひまなことは、悪いことだとも思います。ひまだとつまらないからです。「忙しい」と「ひま」は反対の意味だとも思います。むじゅんしています。
 「ひま」の反対は、「忙しい」ではないのではないかと考えました。忙しいという状況はやることがいっぱいあるということです。言い方を変えると、「充実している」ということです。そうです、「ひま」の反対は、「充実していること」だったのです。だから、忙しいというのは、良いことだったのです。でも、注意しなければいけないことがあります。「忙しい」という字は、「」りっしんべんに「亡」なくすという字を書きます。りっしんべんは「こころ」や「考え、気持ち」という意味です。忙しい、忙しいと言って、こころをなくさないようにしなければいけません。「忙しい」と思うか、「充実している」と思うか、同じ時間を過ごしても、変わってくると思います。物事は見方、考え方次第ということです。
 学校のテストで悪い点を取ってしまった時、悪い点数だった、だめだったと思うのはかんたんで、テストでは、自分が「分かってない」部分が分かります。次からは同じまちがいをしないようにしよう、とか、まだよくなれると前向きに考えることができるのです。このように、テスト一つとってもいろんな見方ができます。
 よく、いろいろな角度で物事をとらえなさいと言うけれど、なかなか難しいことです。一つ何かを見た時、考えた時に、その見方、考え方をいったん忘れないと、同時にいろいろな見方、考え方はできないからです。でもこれは、練習すればできるようになる、と教えてもらったことがあります。
 一つの物事をいろいろな角度から見ること考えることができるようになるのと同時に、他人に対しても、自分に対しても「人を見る目」として、いろいろな角度からとらえられるようになりたいです。この、いろいろな角度から見たり、考えたりできる人が増えたらいじめや、けんか、ぎゃくたいや、戦争など世の中におこる悲しいできごとも減らせることができるんじゃないかと思います。
 そのためには、まず、ぼく自身が一つの物事をいろいろな角度から見たり、考えたりできるようになっていきたいです。ぼく自身ができるようになったら、ぼくからまわりを変えるつもりで広めていきたいです。
 だから、まずテストの点数が悪くても、「分からないところ」が分かったよ、と笑顔で母に見せてみます。怒られるかもしれないけれど。

忙しいとは、見方を変えると充実しているということ。そこから身近なことや世の中の様々なことが、見方や考え方によって、とらえ方がプラスにもマイナスにもなることに気付くことができた虎汰郎さんは、すばらしい目の持ち主です。漢字から考えるという切り口も面白いですね。